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SPIKE PROJECT REPORT VOL.2

というわけで製作状況の断片的な写真はお楽しみいただけたでしょうか?黒板がなかったので全部は取れませんでした。(いいわけか?)
まずは製作方法を簡単に揚げます。ス〜さんの掲示板(http://members.at.infoseek.co.jp/sliplot/index.html)から再掲載。

用意するもの


作り方

1.タイヤの表面から中心に向かってドリルで穴をあけます。
ドリルがトレッド面から入って内側の面まで貫通します。これがタッピングビスの目印になります。穴明け頻度は1ブロックあたり2ヶ。孔明けの時にトレッド面を平らにすると作業しやすくなります。タイヤの内側に短いレンチ等タイヤを広げるものを差し込みましょう。

2.ビスをタイヤの内側から外に向かって打ちます。
先ほどあけたキリ穴を目印にタッピングビスを打ち込みます。縁部(ショルダーに近い部分)は予想以上に外へ曲がるので周方向に垂直に、決してタイヤなりに45度とかで打ち込まないでください。ビスがタイヤの真横を向いて顔を出します。ビスはタイヤ1本あたり500本。下穴のとおりに1ブロックあたり2本でいいと思いますが、やり方によっては3本はいけると思います。それから前後のタイヤに打つピンの本数はそろえた方が賢明です。特に前輪が少ないとアンダーが出ます(あたりまえ)。ビスの打ち込みは笠の部分が完全に接触するまで打ち込見ましょう。浮いているとたぶんパンクの原因になると思います。作業時間は孔明け、ビス打ちの合計でタイヤ1本あたりで1時間程度、非常に簡単です。思っているよりもあっけないですね。タイヤからのピンの突出長さは10mm、こんなに出ていていいの?と言う長さです。

3.ちゃんとしてないチューブにはさみで切り込みを入れます。
エアバルブを始点にして内側を1周。エアバルブはいらないので切り取ってしまいましょう。

4.切ったチューブをちゃんとした使えるチューブにかぶせる。
適当です。本当はこうだ!!というやり方をご存じのかた教えてください。

リムにタイヤをはめる。
ビスがイタイのでウエスでカバーすると作業性がいいでしょう。冬なので暖めるのも忘れずに。

5.チューブを組む。
チューブが2重になっているので重なりやズレがないかを確認。重なりはパンクの原因です。

6.もう片方もリムにいれる。
ビスがイタイのでウエスでカバーすると作業性がいいでしょう。

7.空気をいれる。
空気圧は300kPaに調整、チューブが噛んでいないかもう一度確認しましょう。

8.バイクに普通に取り付ける。
フェンダーやFフォークに干渉していないかまたスイングアームやチェーンライン、ブレーキホースのたぐいに干渉していないかを確認しましょう。

9.走ってみる。
最初はゆっくりと、いきなり全開は人格を疑われます。ほどほどに。

使用感

FTR223に前250本、後500本のスパイクタイヤで未舗装と舗装の積雪路で試走をしてみました。積雪は約70mm、部分的に融けきって路面がむき出しになっている部分もアリです。

未舗装路

ガレージからは約10分、まったく人の気配のない山中で試走は行いました。まずは未舗装路での試走です。トランポからスパイク車を降ろし、エンジンをかけます。寒いのでどうかと思いましたが以外と素直にかかりますね。適度に暖めたら試走の始まりです。まずは言い出しっぺの私が。クラッチをつないだ瞬間「!!!!!!」。とても雪上とは思えないグリップがバイクをぐいぐい加速させます。調子に乗って3速まで入れるとトラクションがなくなるのかまったくグリップしません。スピードに乗るか、ファイナルをショートにしないと使えない感じです。なれてくるとやはり前輪のスパイクの少なさがかんじとれます。グリップもしないし、アンダーが出るんですね。やっぱり前後のスパイクの本数はそろえた方がよいようです。ブレーキも前後ともそれなりに効きます。他のメンバーにも乗ってもらうとかなりいい感触だとか。

舗装路

さて一通り未舗装路を乗ると次はアスファルト+圧雪でテストです。すでに私は根性がなくなっていたので他の人に乗ってももらいました。曰く「スライドもするしグリップの感じもすごく自然だ」とか、「こんなにいいなんて知らなかった」とか、私も知りませんよ、今できたばかりですから。まあ、とにかく真冬の信州でしかも積雪路で思い切り乗れたのはよろしかったようです。ただし新雪はピンが浮くほどになるとグリップ感がなくなって不安定になりますね。新雪はとりあえず走行路の対象からはずさなければならないようです。

使用後

キ印な方々の興奮がひとしきり収まったところで走行時間はだいたい30分、ガレージに帰ります。スパイクを確認したところ1本の欠落もありませんでした。またパンクもなく、未舗装路にあるギャップを踏んだりアスファルトの継ぎ目やグレージングを踏んだわりにはパンクしないものだな、と感じました。ピンのすり減りはタイヤ中央部で約1.5mm程度まだまた大丈夫です。打ち込み直後は10mmほどあったのであと8.5mmほど残っています。アスファルトでの仕様によるものなのか氷でも同様なのかはわかりません。

陥没や変形も見たらず、パンクもなし。スパイクタイヤとしては問題ないようですね。ただしピンの突出長があるのでフェンダーは必需品です。今のところFフェンダーを前方向に回転させてそのまま使うつもりです。ただしフォークとのフィッティングは作る必要がありますね。素行感としては良くできたダートコースを走るよりもグリップしている感じです。低速だけですが。たぶん30-40km/h程度しか出ていないと思います。高速走行はコースを代えるかしないと体験できませんね。

思っていたより簡単にスパイクの開発は落ち着きそうです。本当は走り出したとたんパンクして帰らなきゃいけないと思っていたんですよ。空気圧は300kPa(3kg/cm^2)、ビスの笠の面積はr7で約1.5cm^2、接触しているピンの本数は10本程度なのでチューブで支えられる荷重はいいところ45kgfぐらいのはずなんですね。タイヤとビスのねじ山の間で以外に負担してくれていることがわかります。たぶん100kgfは支えてくれていると思うんですが。ちなみにダートの走行中は1軸あたりどの程度の荷重が入るかご存じのかたいらっしゃいますか?もしご存じなら教えてください。

2003-12-24 ぢ

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